17.午後10時35分
 わたしは、おばちゃんの手を引いて、隣りの六畳の寝室へ行った。

 「おやすみなさい、おばあちゃん。」
 ・・・「はい、おやすみなさい。」

 まったく静かな夜だ。

 キンモクセイの香りがする。



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