18.午後10時45分
 寝室からおばあちゃんの声がした。

 ・・・「あたし・・・とんでもない・・・ホトケサマを忘れてた。」

 おばあちゃんは、ゆっくり布団から飛び起き、仏壇に線香をあげ、しばらくお経を唱えていた。

 
「これで安心だね、おばあちゃん。」・・・と、わたしは言って、もう一度、おばあちゃんを寝かしつけ、電気を消した。



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